中性洗剤って何?その性質を知って洗濯上手になろう☆

中性洗剤って何?その性質を知って洗濯上手になろう☆

冬物のセーターやマフラーなど、家でも洗濯できそうなのに、縮んだり傷んだりが恐くて、ついクリーニングに出してはいませんか?その他、シルクのワンピースやジーンズ、色柄物のシャツなど、大切にしていても色あせてしまったり、白みががってきてしまうと、なんだか古臭い印象を与えてしまいます。

全ての服をクリーニングでお願いできれば良いかもしれませんが、そんなことではお金がいくらあっても足りません。おしゃれを楽しみたくても新しい服が買えなくなってしまえば本末転倒です。型崩れや色あせせずに、お気に入りの服を長く着るためにも中性洗剤の性質を知って、自分で洗濯できるようになりましょう。

中性洗剤には衣類にとってはオールマイティーでメリットがたくさんあります。賢く使って、お洗濯上手になりましょう。



 

中性洗剤って何?
その性質を知って洗濯上手になろう☆

 

中性はph7で酸性とアルカリ性の中間のため、優しくお洗濯ができます


中性はph7のことを言います。phとは、水素イオン指数のことで、これは物質が水に溶けたときの、水の性質を現す単位です。性質は「酸性」「中性」「アルカリ性」と分類され、中性を7として、それより低いものを「酸性」、それより高いものは「アルカリ性」とします。

酸性やアルカリ性の洗剤も、それぞれの長所はあるのですが、やはり長所の代わりには短所があります。デリケートな衣類を洗濯するにはデメリットは少ないほうが良いでしょう。衣類は着用している時よりも洗濯によって傷んでしまうので、できるだけ大切に洗うために中性洗剤で洗うと良いでしょう。

 

主成分の界面活性剤は水に汚れを溶かしてくれます


中性洗剤の主な成分は界面活性剤と言います。界面活性剤の作用は、水分と油分の性質を変えて、この2つが混ざりやすくすることです。

また、界面活性剤は衣類などの繊維の中に水を浸透させる働きがあります。衣類についた汗や泥、皮脂などの油汚れを落とすには、洗濯機に水と洗剤を入れて回したり、もみ洗いをすることで界面活性剤が衣類に染み渡り汚れがはがれて水に溶け出していくので衣類をキレイにしてくれるのです。

また、ぬるま湯で洗うことで、衣類の繊維が柔らかくなり、汚れが落ちやすくなります。

 

衣類を縮みにくく洗えるのは中性洗剤です


衣類の汚れは主に酸性が多く、そのために洗剤はアルカリ性のものが多く売られています。ですが、アルカリ性洗剤はタンパク質を溶かしてしまうので、ウールなどの動物性繊維の洗濯には不向きです。アルカリ性洗剤でウールを洗濯しようとすると、繊維の表面のキューティクルのような層の部分に洗剤が入り込みます。

そしてアルカリ性特有のタンパク質を溶かす作用で層の部分が一旦ひらき、その後、乾燥する際に層が閉じる力がより強くなるため衣類が縮んでしまうのです。中性洗剤ではキューティクルのような層を強く開いたりすることがないため、ダメージを最小限にして洗うことができるため、洗濯した衣類が縮みにくいのです。

 

中性洗剤は色落ちも抑えます


日常的に使われているアルカリ性洗剤は、その洗浄力の強さから衣類の色落ちや色移りも起してしまいます。ダメージの少ない中性洗剤は、洗浄力は劣るものの、色落ちがしにくいという利点があります。柄物のワンピースなどは他の洗濯物と一緒にしてしまえば色移りもしてしまいます。

色移りを防ぐには、たっぷりと多めの水でおこない、洗濯機も回転が少ないようなオシャレ着コースを選びましょう。また、脱水の時に絞られて色移りを起してしまうこともあるので、脱水も控えめにするとよいでしょう。

 

一般的に売られている中性洗剤は、その他のメリットもたくさんあります


殆どの衣類用洗剤にはより白く洗い上げるための蛍光増白剤や漂白剤が含まれています。ワイシャツやTシャツなどを洗濯する場合にはいいのですが、ジーンズや色物のシャツなどは繰り返し洗濯している間に白っぽくなってしまうでしょう。おしゃれ着洗い用の洗剤は蛍光増白剤や漂白剤が入っていないものが多いので、安心してお洗濯ができます。

気になる部分は台所用洗剤で下洗いもオススメされていますが、台所洗剤も中性のものが多いようです。泥汚れなどの余ほど強い汚れでなければ、衣類の洗濯には中性洗剤の洗浄力で充分です。また、おしゃれ着洗いに適している中性洗剤は、柔軟剤入りや香りがつくようなものも市販されていますので、仕上がりも満足できるものになるでしょう。

 

正しい知識を身につけて、中性洗剤の性質、衣類が縮むメカニズムなど知れば、大抵のものは自分でお洗濯ができます。コツとしては、セーターなどはシワを伸ばして、ハンガーに掛けたりせずに通気性の良い場所で広げて干すと形もキレイに仕上がるでしょう。

ジーンズは裏返して干せば、太陽による変色も妨げることができます。アイロンを当てるときも、温度は低めに設定して、裏からかけたり、当て布をすれば色や生地の風合いも残すことができるでしょう。自分で洗濯ができれば、クリーニングに出す時間もお金も省けるので、返ってお気に入りの服を着る機会が増えることでしょう。お気に入りだからこそ、気軽にお洗濯、着用できれば服も喜んでくれるはずです。

 

まとめ

中性洗剤って何?その性質を知って洗濯上手になろう☆

・中性はph7で酸性とアルカリ性の中間のため、優しくお洗濯ができます
・主成分の界面活性剤は水に汚れを溶かしてくれます
・衣類を縮みにくく洗えるのは中性洗剤です
・中性洗剤は色落ちも抑えます
・一般的に売られている中性洗剤は、その他のメリットもたくさんあります